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なぜピラティスは姿勢改善に有効なのか?


こんにちは、理学療法士・ピラティストレーナーの吉野です。


僕ならではの視点や病院やピラティススタジオでの経験を活かして、ピラティスと身体について様々な情報をシェアしていきます。


ぜひ、チェックをお願いします。


今回のテーマ姿勢改善とピラティスについてです。


ぜひ参考にしてみてください。


 

一般的にピラティスは姿勢改善に効果的と言われていますが実際のところはどうなのでしょうか。


整体やジムでの筋トレ、ストレッチとの違いを踏まえながら掘り下げてみます。




姿勢改善には3つの要素が必要



姿勢を良くするには、腹筋と背筋をつけると思われている方多いと思います。


しかし、筋肉だけでは姿勢は変わりません。


姿勢改善には3つの要素が必要なのです。


それは…


視覚・前庭覚・体性感覚



この三つの感覚が脳で統合されて


姿勢として表されます。







↑このようなサイクルで姿勢調整が行われます


視覚と前庭覚は認識されている方が多いと思いますので


今回は体性感覚について掘り下げていきます。



”体性感覚は、皮膚の受容器をとおして外界からの情報を入手し対象の認識をおこなうと共に、筋・腱・関節・靭帯などの受容器をとおして身体の位置や身体そのものを理解し、円滑な動作へと導く。”(引用:感覚入力による姿勢変化/2010/後藤淳)


とあり


姿勢の維持や動作を行うにあたって体性感覚の必要性が大きいことがわかります。


さらに体性感覚を細かく分けると


「表在感覚」「深部感覚」「複合感覚」の3つに分かれます。


表在感覚は皮膚にある受容器によって触覚や痛覚などを感知し


深部感覚は関節や筋肉・腱にある受容器によって位置覚、運動覚などを感知します。


(複合感覚はここでは割愛します。)



姿勢改善に必要なのは「深部感覚」になります。


深部感覚の筋のセンサーである「筋紡錘」を刺激することがポイントなります。


この筋紡錘は身体の深層の筋肉に豊富あり、これを使うことで活性化されます。


姿勢が悪い現代人は普段使うことのない筋肉なのです。


筋紡錘を刺激するには筋肉を収縮させることが必要になります。


ちなみにストレッチでは筋肉が伸ばされ、筋紡錘ではなく「腱紡錘」が刺激されます。(これも深部感覚のひとつで姿勢改善にも重要になります)



この深部感覚のみで考えたとき、整体やジムはどうでしょうか?


「筋紡錘は深層筋に豊富で刺激するには収縮させることが必要」


これを踏まえると


整体のマッサージでは寝ているだけなので筋紡錘は刺激されず、姿勢に必要な深部感覚は得ることができないと言えます。リラクゼーション効果はあるので自律神経や情緒の問題から姿勢が乱れている場合には効果がありそうです。


重りを持ったジムでのトレーニングは、深層の筋肉より表層の大きな筋肉を使うことが多いと思います。そのため、筋肥大は期待ができますが深部感覚を得ることには乏しいです。


 

ピラティスはどうかと言うと



・普段使わない深層筋(インナーマッスル)を使って動いていく。→筋紡錘に刺激がいく


・ストレッチ要素もある→腱紡錘にも刺激がいく


・仰向けや四つ這いなど姿勢を変換し、頭部の位置が移動する→前庭覚や視覚にも刺激がいく


他にも


身体の内部をイメージしたり、自分のくせに気がつくことができたり


脳が常に学習される状態になります。


このサイクルを経て正しい情報が脳へ送られて、統合し、姿勢へと現れます。


姿勢を変えるには脳を変えることが必要になります。



ピラティスは姿勢に必要な全ての要素を改善させ、脳を変えることができると言えます。



 

まとめ


整体や筋トレ・ストレッチよりもピラティスをおすすめする理由を理学療法士の視点から説明させていただきました。


姿勢を変えるには脳が大切ということが理解できたのではないでしょうか?


今後も身体やピラティスに関することを理学療法士の視点から解説していきますので


次回もぜひご覧ください!


 

担当:吉野匠





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